自粛期間中に母親が広島弁スタンプを作っていた話。
母親からラインで連絡が来た。 母親は近所に暮らしているが、ステイホームということで、最近あまり会っていない。 そんな母から、 「自分用にオリジナルスタンプを作った」 とラインでメッセージが届いた。 しばらくして送られきたURL...
※令和2年4月1日現在の推計人口
順位 | 投稿日 | 記事タイトル | 投稿者 |
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2 | 2020/05/02 | 広島人用「バーチャル背景」つこーてね | オタフクソース株式会社 |
3 | 2020/05/05 | 🍄拡散希望です!🍄 広島県世羅郡世羅町で松きのこ、松な... | Boss |
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5 | 2020/05/26 | 自粛期間中に母親が広島弁スタンプを作っていた話。 | 山田めい |
6 | 2020/05/19 | 当たりまーす!! 10000円の食事券♪ #広島県民... | うりすけ |
7 | 2020/05/04 | ねりきりとお抹茶と広島城🏯🌸 | ヒロシマシュフ |
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9 | 2020/05/17 | ユーチューバーデビュー! | さとうもぐも |
10 | 2020/05/21 | 5/25 Facebookライブ配信決定:「たくおすとだっちゃんの15min BINGO!」※今回は初回30分拡大版 | 日刊わしら編集部 備後支局 |
らンクインしちゃった皆様、おめでとうございます~!
ステイホームが言われていた5月。こんな投稿が日刊わしらに飛び込んできたんよ。
自粛期間中に母親が広島弁スタンプを作っていた話。
母親からラインで連絡が来た。 母親は近所に暮らしているが、ステイホームということで、最近あまり会っていない。 そんな母から、 「自分用にオリジナルスタンプを作った」 とラインでメッセージが届いた。 しばらくして送られきたURL...
ステイホーム期間にこんな時間の使い方があったとは。お母さんがLINEスタンプ作るとは斬新じゃ。デザイナーとかイラストレーターとか、そういったお仕事のお母さんなんかな?と思ったんじゃけど、気になってスタンプを確認してみたらそういう感じでもない。本当にシンプルに、広島弁が文字になっとるだけのスタンプなんよ。
「なんなん」「ほらみてみんさい」「うそじゃ」「しらん」「じゃね」「ゆうたでしょうが」…。
なんかこう、絶妙なところを突いて来るというか、お母さんがいかにも言いそうというか。
このなかでわしが最も気に入ったんは「わりゃどしたんなら」なんじゃけど、これを友達に送るタイミングはなかなか訪れんわ~(^ら^)
突然じゃけど、広島県民&広島県出身者の皆さんに質問じゃ。写真のお菓子、あなたなら何と呼ぶ?
わしら民に質問ぢゃっ2
このおやつはなーに? 思うものにじゃねしてね。 #わしら民アンケート #広島関係あるのう #広島県民の常識
↑この記事のコメント欄を見てもらうとわかるように、「今川焼き」「大判焼き」「回転焼き」などと挙げられた呼び方の中で最も多かったのは…
しかし実はこのお菓子を「二重焼き」と呼ぶのは、広島県民、しかも広島市を中心とした一部エリアの民だけだという説が浮上しとるのじゃ…!(まさかとお思いの方は、身の回りにいる広島県外出身者に聞いてみてつかあさい)
ちなみに福山市では「夫婦まんじゅう」という呼び名が一般的なんじゃって。
嘘じゃないんですよ?
福山はデフォルトが「夫婦まんじゅう(ふうふまんじゅう)」です。 略して「ふーまん」です。 写真は以前にも投稿したことありますが、うちの近所のお店です。w カレー味は楕円形です。ww
尾道では「太鼓饅頭」という声も上がっとったよ。
なんとなく、見た目が右と左二つの皮が合わさっとる感じがするから「二重」なのか。関西ではこのお菓子を「御座候」と呼ぶ場合もあるようじゃが、それは全国チェーン「御座候」の本社が兵庫にあり、お菓子名=店名のイメージが付いとるけえじゃと思われる。
っていう仮説を基に、広島市内で歴史が古い二重焼きのお店を探しよったら、創業160年!というお店を発見したんよ。「ここじゃろ!」と思い突撃取材。「こちらのお店では、なんでこのお菓子を二重焼きって言うんかね?」とお尋ねしたところ、「製餡の歴史が160年で、二重焼きを始めたのはもっと最近なんです」とお返事が…。うーむ、無念!
ひょんなことから、こんな映像を目にしたんよ、わし。
この映像は何かっていうと、福山工業高校の長谷川勝志先生が中心となって取り組んでいるプロジェクト「VR爆心地」の中で描かれた戦前の広島市細工町の風景じゃ。
VR爆心地は、コンピューターグラフィックを使って戦前の爆心地周辺の広島を再現し、被爆後同じ場所がどうなったかをVRでリアルに体験できる仕組み。わしは縁あってこのVRの体験会に参加させてもらうことになり、VRゴーグルをつけて戦前の細工町(現在の中区大手町1丁目界隈)を散策したんじゃが…。
っていう嬉しい驚き(^ら^)
こりゃあ、プロジェクトを中心的に進めておられる長谷川勝志先生に聞けば、二重焼きの秘密に近づけるかも…!? と思い、ご連絡してみたところ…。
「細工町の風景は、元住民の方のスケッチや証言を基に再現し、VR制作をしています。併せて電話帳や商工名鑑などあらゆる書籍も調べます。ただ残念ながら『満腹堂』や『實重二重焼』などの存在を裏付ける資料は発見できませんでした。昔は電話がないお店が多かったこともあり、当時の電話帳にも載っておりません」
そ、そうなんじゃ~。ちなみにこの風景に『實重満腹堂』が加わるきっかけとなった証言は以下のようなものだったんと。
「『實重二重焼』という看板が付いた、『満腹堂』という屋号の店。1943年頃の話で、母親から5銭貰って二重焼を放課後買いに行っていたそうです。5銭で黒い餡と白い餡の2個買えたそうです。店の人は二人で焼いていたそうです」
なるほど…!
証言者の方が当時を思い出しながら描いたスケッチも見せていただいたんじゃけど、そこにもしっかりと「實重満腹堂」と書かれておった。「實重」はお店の方のお名前じゃないか、言うことじゃった。
そんなわけで、二重焼きという言葉の由来にまではたどり着けんかったんじゃけど、少なくとも戦前には、広島市では「二重焼」という呼び方が一般的だったようじゃ。ちなみに VR爆心地プロジェクトの最新情報 はツイッターから発信されとるんよ。興味ある人は、ぜひチェックしてつかあさい。